挑戦なのか、甘えなのか…

J2に修行を決意していた、まっすぅ…
そのことを、まさきが


甘え、
だと言った。
そんなの修行じゃない!
J2にいけば、試合も出られて、あたり負けもしなくて、
プレーも通用する




そんなことないよ、厳しい環境の中で…



いや!楽して目立って、
チヤホヤされていい思いする




そうとは、限らないよ。
いくら、下のランクでも。出られる保証などないのだ。


だけど、とにかく、私とは真逆の考えにビックリした…
ひとつの決意に対して。



だけど、まさきも、
つたないながら、8年、サッカーをしてきた。
引っ越して、キャプテンだったのが、 試合にも出られなくなり…
どうせなら、弱いところへ引っ越せばよかったと
弱音を吐いたこともあったよ。
そして私は、そんな気持ちじゃうまくなどならない!って、
叱咤激励したんだ。

今だって、体育がサッカーになり、
たとえ弱いサッカー部だとしても、
クラスの体育なら花形なんだろう…
嬉しくってたまらないみたいだ。



そういう
わずかながらの自分の経験から出た言葉だというのは、
まちがいない。



勝手な推測で、まっすぅの気持ちを
思いめぐらせる
私の、ソレとは違う


だから
反論はしなかったよ。
そうだね…
もし、そうだとしたら
まっすぅ、あなたの選択は、より厳しい道を選んだことになるよ。
試練の年が、また始まるね…




だけど、まさき、
あの頃いつも考えていたんだよ。
自分が試合に出ていなくてチームが納める好成績に、まさきは満足しているのだろうかと…
たとえ、弱いチームでも、自分が試合に出て、自分のチームだと
胸を張れる方が、充実してたのではないかと…。


ベンチにいる笑顔に力はなかった。
その顔を思い出すのが
今も切ない…


だから
答えは一つではない
どっちが正しいのか…
それは、
そう、自分自身が選んだ方が正しい。
どっちに進んでも、
いいことずくしではないだろう。


ただ、その向こうに見える
かすがな光を目指して進むだけ



かなからず、たどりつけるから!

思い描いたその場所へ。