おかえり 竜也


あなたにとって この大会がどんなものだったのか。
勝ちたかったと思う
もっと上に行きたかったと思う
あそこで、点がはいっていればとか、
ひとつひとつの プレーに対しても
思うことは やまほど、あるはず・・。



だけど今、ひとつ言えることは
自分の力では どうにもならない出来事の中にこそ
自分へのメッセージが
いっぱい、つまってるのだということ。

だれのせいでもない


そして、
いい大会だったのか、どうかは、一人一人の胸の中にある
できたこと、できなかったこと。
チームとしてではなく、
自分自身に対して・・・


生きていくことは
サッカーそのものだね。

どうしようもなく、どん底まで落ちたあとに、必ず来る、今だ、という感覚が。
そして、そこからは地軸が動いたかのように、開けていく・・・


それは混戦の中から見えるパスコースにも、似て
1秒前でもなく、1秒後でもない、
まさに、そのとき・・・

必ず 来るから

そして、必ず、わかるはず。見逃したりは、しない・・・あなたは。
その一瞬を。


この世に偶然はなく、すべての出来事にメッセージが あるのだとしたら・・・
今は、これより、先に進む時期ではなかった。


それは、この大会ではなかった、ということです。


だから、
ここからが、本当のスタート地点だよ。

アジア大会があり、
オリンピック予選があり
そして、北京オリンピック・・・
目の前に ひとつひとつ、わかりやすい目標があることは、
幸せだと思うよ
漠然とおおきな夢に向かうより、焦点をあわせて、励めばいいのだから。

好きなサッカーを
続けていける環境があることに、
感謝する気持ちを、忘れずに。


必ず思い描いた未来が来るから。
もし、それが、あなたにとって、本当に必要なことならば・・・


増嶋竜也
ロスタイムの失点の後、真っ先にセンターサークルに走ったあなたを
私たちは、忘れない。
最後まで あきらめないその気持ちが

あなたの未来を、きっと開いていく☆



竜也、待ってるから、あいさつに来てね!
(どこにだよっ・笑)