放熱     義家弘介

苦しいなら、辛いなら、震えているならば、
誰かが与えてくれるかもしれない「光」を漠然と待ちつづけるのではなく、
ぐん身の力を振り絞って
「温もり」の方へ歩いていけ。
お前たちはもう経験してるはずだ。


真冬の凍える寒さを止めてくれるのは、
「光」ではなく「熱」なんだってことを。
だからまっすぐに
「温もり」の方へと歩いていけ。


そして、俺はそんなお前らに誓う。
俺は一人の教師として、「凍える」方へと歩いていく。
精一杯の熱を灯しながら、
「凍える」方へと歩いていく。

一日も早く、こんな俺を必要としてくれるだれかと出会えるように。
温めてあげられるように…。
お前らがこの先、どうしようもなく震えるときがあったら、いつでも俺をノックして欲しい。
俺はそんなとき、お前らを温めてあげられるように、必死に熱を放出しながらこれからも歩いていくから…。

お前らは俺の夢だ!
どんな生き方でもいい。
胸を張って生きていけ。
お前らは俺の夢だ!

義家からの伝言 ヤンボコより