とき・・・・at that time

増嶋竜也さま


ものごとには、必ずあると思う 「とき」が・・・
昨日でも明日でもなく
去年でも来年でもなく
「今だ」と、感じる瞬間が・・・
私にはありました
どうしようもなく、どん底まで落ちて悩んだときに、あるとき何かが突然開けて、世界がスローで、動いているような、からだがな軽くなったような、不思議な安心感とともに、心の中に湧き上がる。静かに。
今だ
という感覚が。
そして、そこからは、まるで地軸が動いたかのように、劇的に人生が変わっていく。開けていく・・・・。
思いが現実になる瞬間は、確信にも似た思いで、自分の中に静かに訪れる。
だから、
私は、信じてきました。自分の中のなにか、を・・。
自分はいつでも、いいほうへ導かれているのだと。
もし今が、思いどうりの自分じゃないとしても、それはいつか、そうなるための、「今」なのだと。

 
すごい困難の渦中にいるときに、そんなこと言われても、冷静にはなれないわけだけど

願えば、叶う
If you can dream you can do it!!
必ずその「とき」はくるのだ。
もし、自分にとって、本当に必要なことならば。


マリノスとの試合で、安をしっかりと抑えたあなたのプレーが、あちこちで、きちんと評価されてることは、とてもうれしく、レイソルとの試合でも、最終ラインをしっかり統率するあなたの動きの すべてはキャプテン、そのものでした。それはもう、すでに習性となって、体にしみこんでいるのでしょうね。
そして
今は、多分遠征への帯同より、あなたの居場所は、ここだった、ということなのだと思う。
サテライトの試合の中で、着々と体をしあげながら、あなたは今、その「とき」を、待っている。それは、カタール遠征でも、ブラジル遠征でもなく。
もしかしたら
ワールドユースでも、ないのかもしれないけど。
それは北京五輪かもしれないし、5年後の2010年のワールドカップなのかもしれない。
そのときが、いつ訪れたとしても、それがあなたにとって、1番いいことなのだと・・・。
ただ、私たちはソレを信じるだけ。
1番ベストな時期に、1番ベストな状態で、必ず、その「とき」は、訪れるのだから。

それは 混戦の中から
一瞬にして見えるパスコースにも似て、静かな確信とともに訪れる
一瞬前でも 後でもない、まさに そのとき。
そして、それを逃せば、もうなくなってしまう そのスペース。
だけど、あなたには 見えるはず。
at that time・・・

 
もちろん、6月のワールドユースが、そのときなら、今はそれは、とってもうれしい。韓国と予定されてる親善試合でキャプテンマークを巻くあなたも、ぜひ、観たいと、思ってはいます。

だけど、
今、あせらなくても、あなたは、
すでに 夢を形にするすべを知っている。
だから、
ただ、今は静かに、そのときを信じて、待っていればいいのだと、そう思う。