増嶋竜也さま

masu52005-03-06

先日、小平にうかがったとき 長いお昼休みに外で遊んでいたりする、そういう姿、まだ子供なんだなぁ、と思ってしまいました。それは そうですよね。わずか1年前は高校生だったわけだし。子供たちって、ちょっとしたあき時間にキーパーごっこ、って、好きですよね。試合ではキーパーなんて 絶対やりたくないくせに 俺キーパーねっ!みたいに はりきって。
そういう無邪気に遊ぶようすに・・・なんていうか 今あなたの毎日は とっても充実していて、そして、とっても自分らしく していられるのかなぁと、思いました。
私は初めて小平を訪れたのは12月、代表のユニホーム姿を観たのが、最初です。あの時は、すごく貫禄があるなぁ、と。前にファンサを受けた方に聞いていた印象とは 全く違うと感じました。成長・・・大人になったのかなぁと。年下の新メンバーも加わって模索をはじめた大熊ジャパン。柳楽くんや 吉弘くんなど気の合う仲間たちとの和気藹々とした関係とは また、違ったものもチームのなかで求められ始めていたのでしょうね。堂々としたプレー。きっちりPKも決めて・・。
ハーフタイムに大熊監督との長い会話・・・何を話していたのか・・・うろうろと、着替えを探す姿は妙に寂しく見えました。ポツンと芝に寝転ぶ姿も、つまらなそうに見えました。
今思うと、あなたの膝は もうすでに悲鳴をあげていたんでしょうね。いつからだったんでしょうか?もっと、ずっと前から・・・?ずっとかばいながら がんばってたんですね。
キャプテンとして。

小平で先輩たちにかこまれた練習風景を見たときは、代表のときとは全く違う笑顔が印象的で、みんなから かわいがられてる、愛されてるのが伝わってきました。これは天性のものですね。大切なことです。そして、練習が終わっても なんとなく リフティングしたり、ボールに戯れるようすに 本当にサッカー、好きなんだなぁ〜と。

昨年末、練習試合も1度観ました。インタビューでは、「やりたい」と答えていましたが、サイドは決して楽しくはないだろうと。いや、楽しくないとしても、出ないより出たほうがいいわけなので、少しでも努力して、いろんなこと覚えたい、そう前向きに考えていることはわかりますが。終始指示をだされて走り回る姿に あなたのしたいサッカーではないだろうと、それは強く感じました。

2005年は、あなたの最初の「夢」だった国立から始まった。
ひとつの夢を乗り越えてきたあなたは、今何を胸に新年を迎えたのでしょう。WY、チームでのこと、そして目の前の手術のこと・・・おかあさまがインタビューで、最後に話しているように、体が1番大切なわけで。入念にストレッチをしていたようすからも プロとして体を大切にしてるんだなぁと、思ってはいました。どんな大きな目標もケガを克服しなければ 成し遂げることはできないし。
ボールを触れない日々の中で・・・たぶん、どれほど自分がサッカーが好きなのか、ボールを蹴ることの幸せとか、思い出したような気がします。たぶん幼い日々、初めてボールにふれたころ、ただ蹴るだけで、パスがかえって来るだけで、それをまたかえすだけで、それだけの繰り返しでさえ、うれしかったはず。暗くなっても続けていたはず・・・。

キャンプに無事参加もできて、ものすごい回復力は うれしくもありますが 無理はしないでくださいね。少しずつ体が動くようになって、やっとボールを蹴れたときの喜び、ボールの中心を蹴ったときのあのカーンと、宙をまう響き、胸に響いたことでしょう。

先日小平で見たあなたが、少年のようだったのは、たぶん、今、無意識の中で、幼い頃のように、「ボールを蹴ることができるしあわせ」を、感じているからではないでしょうか?
ケガがなければ、ずっともし順調だったら 忘れていたかも知れない、サッカーの原点。
まわりの雑音のなかで、忘れかけていた 何か。
だけど、そんなことより、もっとシンプルに 「サッカーは楽しい」
もちろん プロだから 楽しいだけではダメかもしれないけど、だけど、楽しくなくなったら、やっぱり それも ダメだと思う。観るものに、少年たちに、あなたが見てきた夢を、今度はあたえていくのだから・・・。
だけど、別に特別なことをみんなにしてほしいわけでは ありません。
ただ、あなたは、前を向いて、自分の夢に向かっていくだけでいい。
ただ、それだけ。あなたは、みんなのため、ではなく、
自分のために。
その姿が ただ、どこまでも私たちを 魅了する・・・。
その ひたむきな姿が。
開幕を向かえ、あなたを、ピッチでのあなたの姿を待つ大勢のファン。
だけどみんな、わかっていますよ。ゆっくりでいい、しっかり治してください、と。
そして、着々と、日々の積み重ねの中から
自分のプレーを、取り戻してほしい。
先日・・・
学芸大との試合、また、紅白戦で、CBで、プレーした あなたは、
本当に 生き生きとしていました。出られればどこでも、
それも本音でしょう。1分でも、1秒でも 長くピッチに。
だけど、本来の あなたのやりたい、
あなたが楽しい、サッカーが、早くできるようになるといいですね。
水を得た魚のようでした。

ラインを統率し、ゲームメイクをし、必要なときにきっちり点を決める
キャプテン増嶋竜也

そろそろ、遠征メンバーも、発表になりますね。
どうか 体だけは大切に、
大熊ジャパンに、帯同できることを 願っています。

We are glad to meet you
We want to be with you forever
We left the tickets with you〜☆